【第5回】災害時の太陽光パネル被害|設置から10年経過した方が保険・補償で損をしないための完全ガイド

New

「太陽光パネルを設置してから、あっという間に10年以上経ったな…」

お子様も独立され、ご夫婦でゆったりとした時間を過ごされている50代・60代の皆様。ローンもひと段落し、太陽光パネルが日々の電気代節約に貢献してくれていることと思います。


しかし近年、毎年のようにニュースで報じられる大型台風やゲリラ豪雨、そして予期せぬひょう(雹)の被害を見て、「うちの屋根のパネル、この先も大丈夫だろうか?」と不安を感じたことはありませんか?


実は、設置から10年が経過した太陽光パネルは、「メーカーの無償保証期間の終了」と「部品の経年劣化」という2つのリスクを抱えています。万が一災害でパネルが壊れてしまった場合、適切な保険や補償の知識がないと、全額自己負担となり数十万円〜百万円単位の思わぬ出費(損)をしてしまうかもしれません。


この記事では、プロの視点から「災害時の太陽光パネル被害の実態」と「保険を活用して絶対に損をしないための確認方法・手順」を分かりやすく解説します。ご自宅の状況と照らし合わせながら、ぜひ最後までお読みください。



設置から10年経過。ご自宅の太陽光パネルは災害に耐えられますか?


太陽光パネルは本来、屋外の過酷な環境に耐えられるよう頑丈に作られています。しかし、設置から10年が経過すると、見えない部分で確実に状況は変化しています。


近年激甚化する自然災害(台風・豪雨・ひょう)の脅威

皆様も肌で感じていらっしゃる通り、ここ数年で日本の自然災害は明らかに激甚化しています。

10年前にパネルを設置した当初の想定を超えるような、猛烈な突風や局地的な豪雨が当たり前のように発生するようになりました。特に最近では、ゴルフボール大の「ひょう」が降り注ぎ、車のボディーを凹ませるだけでなく、屋根の上の太陽光パネルを粉々に砕いてしまう被害も急増しています。

「長年何事もなかったから、これからも大丈夫」という過去の経験則が通用しなくなってきているのが現状です。


要注意!メーカーの「10年保証」はすでに切れていませんか?

多くの場合、太陽光パネルを設置した際にはメーカーの「システム保証」や「出力保証」が付帯しています。しかし、一般的なシステム保証は【10年間】です。

つまり、設置から10年以上経過している場合、機器の故障に対するメーカーの無償修理サポートはすでに終了している可能性が非常に高いのです。


メーカー保証が切れた状態で、もし強風でパネルが飛んでいってしまったり、豪雨でシステムがショートしたりした場合、頼りになるのは皆様がご自身で加入されている「火災保険」などの損害保険のみとなります。今まさに、ご自宅の保険内容を見直すべき絶好の(そして必須の)タイミングと言えます。



【実例】災害による太陽光パネルの主な被害と恐ろしい二次被害


では、実際に災害が起きた際、太陽光パネルにはどのような被害が生じるのでしょうか。私たちがこれまで見てきた具体的な事例をご紹介します。


強風によるパネルの飛散・ひょうによるガラス割れ

「台風の翌朝、庭にパネルの破片が落ちていて青ざめました…」

先日ご相談いただいたお客様の実例です。長年の風雨でパネルを固定する架台のネジが少しずつ緩んでおり、そこに想定外の強風が吹き込んだことでパネルが剥がれ落ちてしまいました。

また、ひょうによる被害も深刻です。強化ガラスが使用されているとはいえ、ピンポイントで強い衝撃を受けると、クモの巣状にヒビが入ってしまいます。ヒビが入ると発電効率がガタ落ちするだけでなく、内部に雨水が侵入する原因となります。


落雷・水害によるパワーコンディショナーの故障

太陽光で発電した電気を家庭用に変換する「パワーコンディショナー(パワコン)」も、災害に弱い機器の一つです。

屋外に設置している場合、ゲリラ豪雨による想定外の浸水でショートしてしまうことがあります。また、近くに落雷があった際、雷の過電流が電線を伝って流れ込み(雷サージ)、パワコンの基板が焼き切れてしまうケースも少なくありません。パワコンが故障すると、パネルがいくら無事でも家の電気として使うことができなくなってしまいます。


放置は厳禁!雨漏りや火災などの二次被害に直結

「少しヒビが入っているだけだから、まだ発電してるし放置してもいいかな」

これは絶対にNGです。最も恐ろしいのは、パネルの損傷から引き起こされる二次被害です。

ヒビ割れや固定具のズレを放置すると、そこから屋根の内部へと雨水が侵入し、ご自宅の深刻な「雨漏り」を引き起こします。また、内部の配線が断線したりショートしたりしている状態で放置すると、最悪の場合、屋根の上で「発火・火災」に繋がる危険性もあります。家を守るための設備が、家を壊す原因になっては元も子もありません。



災害時の修理費をカバー!保険・補償で損をしないための確認ポイント


万が一、大切な太陽光パネルが災害の被害に遭ってしまった場合、頼りになるのが「保険」です。しかし、「保険に入っているから安心」と思い込んでいると、いざという時に「対象外で1円も下りなかった…」と後悔することになります。損をしないためのチェックポイントを確認しましょう。


今ご加入の「火災保険」の補償内容をチェック!

住宅用の太陽光パネルは、建物の一部(付属設備)としてみなされるため、基本的にはご加入中の「火災保険」の対象となります。

まずは、ご自宅の火災保険の証券を手元に用意してください。「建物」が保険の対象に含まれていれば、パネルの損害もカバーされる可能性が高いです。


「風災」「水災」「ひょう災」は含まれているか?

ここが一番の落とし穴です。火災保険という名前ですが、火事だけを補償するわけではありません。しかし、契約プランによっては自然災害の補償が外されていることがあります。

以下の補償が「適用あり」になっているか確認してください。


風災・ひょう災・雪災補償:台風での飛散、ひょうによる割れ、大雪による重みでの破損などをカバーします。太陽光パネルの被害の多くはここに含まれます。


  • 水災補償:豪雨や洪水による床上浸水などで、パワコンなどの設備が水没した際の損害をカバーします。
  • 落雷補償:基本補償に含まれていることが多いですが、念のため確認しましょう。


免責金額(自己負担額)の設定が落とし穴になることも

「風災補償には入っていたけど、修理代がもらえなかった」というケースがあります。原因は「免責金額(自己負担額)」の設定です。

例えば、「損害額が20万円以上の場合のみ保険金をお支払いする」というフランチャイズ型の契約になっていた場合、修理費が15万円であれば全額自己負担となってしまいます。ご自身の保険がどのような支払い条件になっているか、しっかりと確認しておくことが大切です。


地震による被害は「地震特約」が必要

火災保険の基本プランでは、地震による揺れでの破損や、地震を原因とする火災・津波による損害は一切補償されません。

地震大国である日本において、地震によるパネルの落下や架台の歪みに備えるためには、火災保険に付帯する「地震保険(特約)」への加入が必須です。



災害発生!保険金をスムーズに受け取り、損をしないための手順


では、実際に台風やひょうなどで「パネルが壊れたかもしれない!」という事態に陥った場合、どのように行動すれば保険金をスムーズに受け取ることができるのでしょうか。パニックにならず、以下の手順で進めてください。


ステップ1:まずは安全確保!ご自身で屋根に登るのは絶対NG

被害に気づいた際、一番やってはいけないのが「ご自身で屋根に登って確認すること」です。

災害直後の屋根は滑りやすく、強風が残っている場合もあり非常に危険です。特に50代・60代の方の転落事故は命に関わります。また、破損したパネルから漏電している可能性もあり、感電の危険性も伴います。

地上から見える範囲で確認し、絶対に屋根には登らないでください。


ステップ2:被害状況の記録と専門業者への点検・見積もり依頼

保険を請求するためには、「いつの災害で、どのような被害を受けたか」を証明する写真と、修理にかかる「見積書」が必要です。

地上から安全に撮影できる範囲で、スマホのカメラなどで被害状況を写真に収めておきましょう(可能であれば災害発生日時がわかるように)。

そして、すぐに私たちのような太陽光パネルのメンテナンス専門業者に連絡し、現地調査と見積もり作成を依頼してください。プロであれば、ドローンを使ったり、安全対策を万全にした上で屋根に登り、被害状況の正確な写真撮影と適正な修理見積もりを作成することが可能です。


ステップ3:保険会社への迅速な連絡と申請手続き

専門業者からの見積書と被害写真が揃ったら(あるいは手配を進めている間に)、ご加入の保険会社または代理店に「事故の連絡」を入れます。

「いつの台風で」「どのような被害が出たか」を伝え、保険金の請求書類を送ってもらいましょう。

保険法により、原則として被害発生から3年以内に請求を行わないと時効になってしまいます。「少しくらいの割れだから今度でいいや」と後回しにすると、いざ修理したい時に保険が使えなくなるため、被害に気づいたらすぐに行動することが損をしない最大のポイントです。



経年劣化か災害被害か?保険適用を分ける「プロの点検」の重要性


ここまで保険の活用方法をお伝えしてきましたが、最後に一つ、非常に重要な注意点があります。

それは、**「経年劣化による自然故障は、保険の対象外になる」**ということです。


小さなヒビ割れを見逃さないための予防点検

保険会社は、そのパネルの破損が「今回の台風によるもの」なのか、それとも「10年間の経年劣化で自然に壊れたもの」なのかを厳しく審査します。

もし、普段からメンテナンスを全くしておらず、錆びだらけでボロボロの状態だった場合、「これは台風の前から劣化して壊れかかっていたのでは?」と判断され、保険金が減額されたり、最悪の場合は支払われないケースもあるのです。


そうならないために重要なのが、「平常時の定期点検」です。

「先月の点検では異常がなかった。だから今回のヒビ割れは明らかに昨日の台風によるものだ」と証明できれば、保険の申請は圧倒的にスムーズになります。


10年目の節目は、システムの全体点検のベストタイミング

設置から10年以上経過しているご家庭は、まさに今が点検のベストタイミングです。

パネルの表面だけでなく、架台のネジの緩み、配線の劣化、パワコンの動作状況などをプロの目でしっかりチェックすることで、突然の災害による甚大な被害を未然に防ぐことができます。

「備えあれば憂いなし」。適正なメンテナンスを行っていること自体が、いざという時の保険申請の強力な後押しとなるのです。



まとめ:災害に備え、安心の太陽光ライフを続けるために


いかがでしたでしょうか。

設置から10年という月日は、太陽光パネルにとって一つの大きな節目です。メーカー保証が切れた今、頼りになるのは皆様の「正しい知識」と「事前の備え」です。


災害による被害で決して損をしないためには、以下の3つを今日から実践してみてください。


ご自宅の火災保険(風災・水災・ひょう災・地震)の補償内容と免責金額を確認する。


被害に遭ったら自分では屋根に登らず、すぐに専門業者に相談し写真と見積もりを手配する。


経年劣化で保険対象外にされないよう、平時から定期点検を受けておく。


太陽光パネルは、皆様の老後の生活を支える大切な資産です。しっかりとしたケアと補償の準備があれば、この先も長く安心してクリーンな電気を活用し続けることができます。


「そういえば、設置してから一度も点検していないな…」

「うちの保険内容で、今のパネルの状況をカバーできるか不安…」


そんな疑問や不安をお持ちの方は、ぜひ一度、株式会社BALOCKXにご相談ください。



弊社では、太陽光パネルの専門知識を持ったプロフェッショナルが、ご自宅のパネルの健康診断から、いざという時の保険申請のサポートまで、親身になって対応させていただきます。

「まずは屋根の上の状況を知りたい」というご要望だけでも大歓迎です。災害が起きて後悔する前に、ぜひお気軽にお問い合わせください。皆様の安心で快適な暮らしを、私たちが全力でサポートいたします。